2009/06/01

Croatia そして Bosinia & Herzegobina の未来

早いもので、旅行から帰ってきて一ヶ月がたとうとしています。

久しぶりに、本棚の整理をしていたら、なんと10年前の地球の歩き方がでてきました。1998-99年版の中欧版。たしか、98年の秋にBudapestにいくために買ったのだと思います。

この本の中にクロアチアとスロベニアがあり、読み直してみました。当時は、旧ユーゴスラビアが分裂中(?)で、モンテネグロとセルビアはまだ地図にはなく、ユーゴスラビアとなっています。印刷も2色刷りで、わずか20ページあまりです。内容は、注意を喚起する記述や不便さが目に付き、普通の人はこれを読んであまり出かける気が起きないはずです。当時としては、復興中だったので事実そうだったのだと思います。

当時、旧ユーゴについてはそれなりに関心はあったのですが、当時は紛争地帯で旅行に行くことなど考えていなかったので、長い間、クロアチアガイドを持っていることに気がつきませんでした。

この少し前、「サラエボ旅行案内」という1993年ごろの内戦状態にあるサラエボについて、ミシュランの旅行ガイドタッチでユーモアとペーソスたっぷりに伝える本が発行されています。

何にも知らない書店員が、旅行ガイドのコーナーに並べ、良識ある人が、「え?サラエボって旅行できるような状態なの?」と思わず手にとって中を見てしまう。と同時にサラエボの現状を知る。いい意味で、知性的な企みというか、よく仕組まれた本でした。それと共に、つらいことを笑って乗り切ろうというサラエボの人たちのタフさも伝わってきます。当時、書店で度々手に取ることはありましたが、絶版*になってしまった今となっては、買っておけばよかったと後悔することしきりです。
* あちこち調べてみたら、webで公開されているようです。

あと、10年たったらどうなっているでしょうか。願わくば、ボスニアやセルビアが観光地になって個別の地球の歩き方が発行されていて欲しい。Dorling KindersleyのEyewithnessのシリーズになっているなおうれしい。あ、個人旅行ができるかどうかのバロメータにしているので。