2010/05/25

ロマネスク教会を訪ねる場合

Camino de Santiagoの道沿いには数多のロマネスク教会があるのですが、日本だと情報が入りづらく、あっても学術書だったりするので、敷居が高いです。

GUIA DEL ROMANICO EN ESPAÑA

San SebastianのElkerで見つけた一冊。

ANAYA TOURING CLUBのこの本片手に、レンタカーで美しい教会を回りたい。日本では皆無のプレロマネスクの教会のガイドもあるので、次回は買ってきたいな。

とはいえ、今回の旅行まで、ロマネスクとプレロマネスクの違いがわからず、というより、そもそもプレロマネスク(=ロマネスク以前)があることすらしらなかったのだから、進歩したと、自分としては思っています。 

現地で調達可能なガイドブック

今年は、大聖年。しかも、次は11年後といういうことで、ガイドブックもいろんな種類のものが出版されているようです。

今回紹介するのは、スペインの大きな書店や観光地のみやげ物店でも購入可能なもの。出発の前に現地で調達をしてもよいし、お土産に買うのものよいかと思います。

EL CUADERNO DEL PEREGRINO 2010
ANAYA TOULING CLUB

MOLESKINのCITY NOTEBOOKそっくりの巡礼者手帳です。フランス人の道の地図とメモ欄、巡礼者にうれしい各町のAlbergeやBarのリストがついています。
(12.00)



GUIA DEL CAMINO DE SANTIAGO PARA PEREGRINOS 2010
ANAYA TOURING CLUB

スペイン語ですが、写真も豊富なので眺めてるだけでも楽しいです。
フランス人の道の地図や街道沿いの有名な町や村の地図もあります。AlbergeやBarや待ちの見所といった写真を交えて説明をふんだんにしているので、これをもって歩くのは荷物になるかもしれません。

巡礼の歴史やSantiago de Compostela大聖堂なども丁寧に説明しています。
(21.90)

MICHELIN Camino de Santiago

フランス人の道の地図、高低表、Albergeの連絡先、主要な6都市の市街図と必要最小限の情報をコンパクトにまとめた1冊です。さすが、MICHELINが作るだけの事はあると感心します。歩いて巡礼する人には喜ばれると思います。
値段も5.95とお求め安いです。
(5.95)
 
EL CAMINO DE SANTIAGO PORTUGUES
AGUILAR

ポルトガル人の道(リスボン~サンティアゴ・デ・コンポステラ)の巡礼路のガイドブック。日本では、フランス人の道についてのガイドブックは少しあるもののポルトガル人の道についてはほとんど情報がないです。

表も中もEyewithness Guide風のですが、写真はふんだんですが、図や地図が少ないのはちょっと残念。
(21.90)

2010/05/06

アラブの入り口としてのパリ

パリの楽しみ。それは、アラブやベトナムなど日本ではあまりメジャーでないエスニックを味わえること。この数年、アラブのお菓子への関心が高まりつつあるなあと感じていた(web)。

散歩の途中でサンジェルマン大通りに、チュニジアのお菓子の店を発見。閉店直後だったので、 だれか出てきてくれないかな? と覗いていたら、翌日訪問したときに
「昨日見ていたよね。閉まっていてゴメンね。」
と試食のお菓子をもらう。ピスタチオや胡桃を花のように組み合わせたり、オレンジやピンクに色づけされた砂糖がけお菓子は一つ一つが丁寧に手作りされていて、正直迷う。

(後日談)
お菓子は、個別包装したものを箱詰めしたものと、量り売りしたものの両方。量り売りを買って手荷物で日本まで持ち帰ったが、壊れたりすることなく無事だった。




Masmoudi
106 Boulevard Saint-Germain 75006 Paris, France
Tel: 01 44 07 29 30
www.masmoudi.com


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ここから2時間

 今回のパリで過ごすのは、わずか1日半。どこへ行くのか、どう回るのか、欲張りにはかなりきつい1日になりそう。調べていたら、Yves Saint Laurentの回顧展が、Petit Palaisで8月まで開催中。なんてラッキー。

 早速行ってみたら、入口に行列ができていて、脇の立て札に「ここから2時間」とある。それにはしてはちょっと短い。少し並んでみて様子を伺うことにした。並んでしばらくして
 「日本からいらしたんですか」
と前の女性が声をかけてきた。聞くとワークホリデーでこの4月からParis住まいとか。そんなことを話しているうちに、行列は動き出し、30分ほどで入場することができた。

 回顧展は、並んでも見る甲斐があった。初期の作品にはDior影響が色濃い。Saint Laurentの代表的なマスキュリンスタイルがどうやって確立したのか、流れがわかるような展示は面白かった。

 
Informations:
Petit Palais
Avenue Winston Churchill 75008 Paris

Du 11 mars au 29 août 2010
Le musée est ouvert du mardi au dimanche de 10h à 18h - Nocturne le jeudi jusqu'à 20h
Fermé le lundi et jours fériés

Métro : Champs-Elysées-Clemenceau (ligne 1 ou 13) ou Concorde (ligne 1, 8 ou 12)
RER : ligne C, station Invalides ; ligne A, station Charles-de-Gaulle-Etoile
Bus : 42,72, 73, 80, 93

フランス観光開発機構の記事:[URL]


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おじいさんは何をする?

 YSL回顧展をみたら、さすがにおなかがすいたので、中庭でお昼にする。残念ながら、キタノタケシ展もジャックマール・アンドレ美術館(Musee Jacqumart-Andre)でやっている"Du Greco à Dalí"はあきらめることにした。

 それにしても女性が多い。しかも妙齢の女性が友達を誘い合ってというのは、日本と一緒。となると彼女たちのパートナーたちは何をしているのだろうか。

 お昼は、サーモンベーグルとサラダにする。木を張り合わせて作った使い捨ての器で、なかなかデザインがよい。さすがフランス。



天国と地獄。パリのお菓子事情

今回のパリで楽しみにしていたのは、Jaccques Geninの店。このところ日本の雑誌などでちょこちょこ取り上げられる。たぶん伊勢丹のSalon de Chololatのバイヤーは来ているんだろうな。

ケーキの味も接客も期待を裏切らないクオリティーの高さ。特に、接客担当の男性。とても丁寧ね日本語を話す。場所は、Republic通りを5分入ったところ。中心から少し距離があるけどこの店のために出かけても後悔しないでしょう。

パリを歩くと、通りにお菓子屋さん、パン屋さん、チョコレートショップが必ずあるといってもいいほど、甘いものには事欠かない。名前が通っているも店も、それほどではない店もそこそこ美味しい。外れがないといっても言い過ぎではないかもしれない。

でも、それは怖いことなんだろうな。あっという間に有名になっていく店がある反面、落ちぶれていく店も多いだろう。ちょっとでも気を抜いたら…。美味しいケーキを食べながらなにやら怖いものをみたような気がした。




Jaccques Genin
133 Rue de Turenne 75003 Paris, France
01 45 77 29 01


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2010/05/05

Monoprixで夜食を調達

 Parisにきたら必ずいくのがスーパーマーケットのMonoprix。町のあちこちにあるのだけど、最近は、Monopという深夜までやっているコンビニっぽい店もあちこちにある。

 お薦めはプライベートブランド。夜おやつに、クリームビュレを買った。本来はオーブンで焼いて食べるもので、振り掛けようの砂糖もついていて、素焼きの器に入って2.20€。素焼きの器は、お土産として日本にお持ち帰りします。自分のお土産用にエコバック(0.80€)も買う。 朝ごはん用にミニサラミとチーズ。

 Monoprixをみていると物価の高さや個食包装のものが大半を占めていたりと、東京とあまりかわんないんだろうなと思う。

寒い日には、やっぱり麺

今年のパリは寒い。まだみんなコートを着ている。パリの人は、東京以上に黒のコートが好きそうだ。かなりの人が、黒っぽいコートに身を包んでいる。

こんな寒い日は温かい麺類が食べたくなって、Kim LienへPhoを食べに行った。いつもなら、テラスで食べる人が多いこの季節。みんなコートを着て、室内で食べている。

Phoに蓮の実茶を飲んだら体が暖まった。Parisにくるとほとんど夕飯はここですますか、Monoprixで買ってくるかするので、新しいレストランとなかなか出会うチャンスがない。





Quoico Kim Lien
33 Place Maubert
75005 Paris, France
01 44 07 05 55
www.kimlien.fr


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意外とお茶好きなParisian

Parisは、チョコレートもおいしいけど、お茶も格別。

紅茶好きの両親へは、マリアージュの新茶をほうじ茶のように大量に購入。自分用には、KUSUMI TEAを。その名が示すとおり発祥はロシア。そのため、銘柄にはトロイカとかアナスタシアなどロシアにちなんだ名前がならぶ。今年はパッケージも新しくなって、マトリョシカの絵柄になったアナスタシアを。ミルクティ用には、ティーバックのLoveを購入。

サンジェルマンの店にいくのもよいけど、時間がない場合はMonoprixやBon Marcheでも購入できます。

郵便局詣で

 どこの国へ行っても必ずいくのが市場、郵便局。Hotel de Villeの脇の郵便局の前を通ったら、20時まで延長のお知らせが。次にきたとき変わっているかもしれないけど。

Marcheは楽しい

 東京にすんでいると市場はあまりなじみがない。築地というのは敷居が高すぎるし。この数年Farmer's Marketが盛んになってきたが、移り気な日本人だから、定着するんだろうか。
 Parisは同じ都会でもあちこちに市場があって歩いているとどこかで必ず行き当たる。市場というと朝早くMarche Baudoyerは、水曜日は昼から夜まで(15:00-20:30)やっていて勤め帰りに夕ご飯の材料を調達できそうだ。

 エスクニック系のお惣菜屋さんには、「家族経営の店」と、日本語で宣伝が書かれていて、ほほえましい。「るるぶ」とか「地球の歩き方」にのっているだろうか。特大のフライパンからパエリヤが実にかぐわしい香りをただよわせていて、よだれが出そうだ。






Marché Baudoyer
Place Baudoyer 75004 Paris

Jours
mercredi de 12h30 à 20h30, samedi de 7h à 15h






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アヒルホテルに到着

 今年もパリに到着。OLRYからRERに乗ろうとしたら、自動小銃をもった兵士が警備中で近づけず。TAXYでパリへ。ホテルまで28€。TAXY Parisianの運転手さんにアジア系の人(特にインドシナ出身と思しき人)は多いが、今回の運転手さんは、理知的な風貌でてきぱきと車を運転する非常に好感の持てる人だった。おかげで渋滞にあうこともなく、次回からTAXYにしよう。

 これまでは左岸に宿泊していたけど、今年は少し趣向をかえてRepublic広場のLe Generalに宿泊。ここは、各部屋に銀のラバーダックがあって、お土産にもらえる。部屋のアメニティはロキシタンであるが、シューミトンや歯ブラシ、ソーイングセットまでロキシタンとあるのはちとやりすぎ。

 このホテルなんか日本っぽいなあ、何故なんだろうと見回してみたら、原因を納得。バスルームと部屋の仕切りが引き戸になっていました。

 クスミンティーや湯沸しまであるのは至れり尽くせり。インテリアとして枕元に飾ってあった青りんごは、明日の朝ごはんにしよう。




Le General Hotel
5/7 Rue Rampon
75011 Paris, France
01 47 00 41 57
www.legeneralhotel.com

またくるからね。Hondarribia



朝から、雨降り。Hondarribiaの2大目標 
・おいしい小イカのフライを食べる。
・浜辺に寝そべって、頭上すれすれに飛ぶ飛行機を眺める。
はどちらも果たせなかった。これはリベンジにもう一度くるしかないですね。



せっかくなので丘を降りて、町の郵便局へ。記念切手を買ったらカウンターに、なんとサンティアゴ巡礼のポストカードがある。スペイン郵便局Corresの無料のもので、2種類。デザインもすばらしく。記念に2枚ずついただいてきました。


時間になったので空港へ出発。高速の入り口で検問中でした。スペインの検問、かなり物々しいです。2日ほど前は、自動小銃で武装した兵隊さんが、巻き菱を鎖で連ねたようなものを手に、警備していました。たぶん、逃走しようとする車の前に巻いて車をパンクさせるのでしょうね。

空港に近づくにつれて、どんどん雨は大降りに。国境を越えてフランス側のTotalでガスを満タンにして無事返却。カーナビだとガソリンスタンドを探すのにもらくらくでした。とにかく今回は、カーナビのおかげで楽チンでした。時々はまったこともあったけど。
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パラドール探検隊 (3) オンダビリア

テラスからの眺め

念願のオンダビリアのパラドールに泊まったからには…。館内散策に出かけました。





バスルームからパティオを眺める

昼間のパティオ


食堂

ロビー むき出しになった梁が美しい


ロビー タペストリー下のソファーは特等席


晴れて暑い日だったらレモネードを飲みたくなるテラス

扉に刻まれたバスクの文様

宿泊者限定、パティオでお茶を


雨脚はだんだんと強くなってきたので、出発まで時間をパラドールのロビーでお茶を飲んですごして過ごすことにしました。 

そもそもオンダビリア(Hondarribia)のパラドールに泊まろうと思ったのは、ここのパティオのソファーでくつろぎながらお茶を飲みたかったから。

2年前に初めてバスクに来たとき、坂を上ってパラドールまでやってきたら、居心地のよさそうなサロンとロビーを仕切るガラスのドアには、
「ここから先は、宿泊者のみ」
と。

 そう、パティオでお茶が飲めるのは、宿泊者だけ。せっかく泊まったからには、優越感に浸りつつ、優雅にお茶を…といっても今日は雨降りでかなり寒い。仕方なく、ロビーでお茶にしたのです。

2010/05/04

San Sebastianでの暇つぶし 本屋さんのハシゴ

大聖堂

Barがあくまでの時間を本屋さんのハシゴ。elkarFNACで本をながめてすごす。


FNACでは、Santiagoで買い損ねたCamino de Santiagoのガイドブックと巡礼者手帳を買った。本って一度逃すと出会えないことが多いので、とってもうれしい。2年前にはあまり見かけなかったSantiago巡礼の本も聖ヤコブ年の今年はいろいろと出版されていて旅行ガイドのところに特集コーナーができている。

次の聖ヤコブ年は11年後とあるので、スペインをあげてキャンペーンをあげてビジネスチャンスにしたいようだ。何しろ、破綻して大暴動になったギリシャの次はスペインだとささやかれているくらいだから、神にもすがりたいところなんだろう。

elkarは、Fermin Calbeton通りに2軒(Fermin Calbeton, 21/Fermin Calbeton, 30)あり、旅行ガイドと英語の本を専門に扱う店と、一般書籍とCDを扱う店の2件がある。

旅行ガイドの専門店でLonely Planetスペイン語版のカレンダーをもらい、もう一軒の方でBarの本を買う。なんと日本人のやっているBarがあるという。知らなかった。

elkar
Fermin Calbeton, 21 DONOSTIA 20003
Fermin Calbeton, 30 DONOSTIA 20003
www.elkar.com

干鱈に未練たらたら

 塩ダラは、バスクの名物。町の乾物屋には、陶器でできた「塩ダラの開き」の看板が下がっています。看板を見たらとてもほしくなっりました。実物も肉厚でとてもおいしいそうです。大きなものは、30~40cmは軽くあり、さすがに丸のままは無理でも、小さくきったものだったら、持ち帰れるかも。外から見るからには、真っ白でカチカチに見えます。

 「これはいけるかも」と、お店の人は見つからないように、ちょこっと鱈に触って確認したら残念。意外とやわらかく水気が多いのです。泣く泣くあきらめました。

 あーこのまま持って帰ったら途中で発酵して、トランクの中とかすごい匂いになるんだろうな。

LA KOXKERA
Fermín Calbetón, 34
20003 DONOSTIA
943 42 45 99








San Sebastianの市場(Mercado)を紹介します。
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シドラ背面注ぎ



早速、"First Salmon"の向かいのBarで腹ごしらえ。

 Barでは、オーストラリア人のご夫婦、旅行中の20代ぐらいの女性3人組み、4人組の若者君が昼食中。若者君たちは、変わりばんこに地元特産のシドラを高い位置から注ぐのをトライしている。中にとても不器用なへたっぴ君がいて、床にこぼしては、バールのお姉さんから、「へたくそ」みたいなことをいわれていた。オーストラリア人のおばさんと、へたっぴ君の写真をとって楽しむ。

 寒いしほかに行く当てもなく、長居をしていたけど周りの人たちも出発してしまったので、教会へ行って本屋が開くのを待つことにする。しかし、教会も昼休み中。そこで仕方なく対面の大聖堂のすぐ手前でFNAC.esを発見してしまう。
結局大聖堂はしまっていたため、写真を撮るだけで終了。

今年お初のシャケ


 
店を探して通りをうろうろしていたら、レストランの前で魚を抱え、シェフを囲んで記念撮影中の一団に出会う。皆さんとても上機嫌です。何かなあときょろきょろしていたら、
 "First Salmon"
とのこと。そうか、サンセバは河口なので海から鮭がさかのぼってくるのね。

Calle de Fermín Calbetón, 20

20003 San Sebastián, España
943 423 424
http://www.restauranteurola.com/

食の都 Sansebastian

 午後からは、サンセバへ。ホテル隣の駐車場に入れる。いつもながら狭い入り口にひやひや。Bayonneの青空駐車場とはえらい違いだ。前の車は入り口の高さが合わず、バックで戻ってきた。勇気あるなあ。

パラドール朝ごはん図鑑(5) オンダビリア編


レオン、サンティアゴ・デ・コンポステーラは大規模なパラドールだったけど、ここオンダビリアはこじんまりとしている。オンダビリアはバスク地方であるから、特産の羊のヨーグルトを期待していたけど、なかった。料理もパンもほとんどこれまでのパラドールと同じ。ここのパラドールは、レストランがないので、品数も心持ち少ない感じ。

とはいえ、食堂の静かな雰囲気が気に入り、朝ごはんとしては、大満足です。

菓子パン

レオン、サンティアゴ・デ・コンポステーラは見かけなかった菓子パン。イタリアのパネトーネみたいな味でした。
ドーナッツ
食べたいと思っていたけど、ついに手を出せなかったドーナッツ。カロリーが高すぎることもあるけど、他に食べたいものがありすぎたのが理由。