2012/07/01

Memory of a Omelet / ホテルでオムレツ

BilbaoのSilken Gran Hotel Domineで。シェフが目の前でオムレツを焼いてくれる。
(on 3rd May 2012)
ホテルでオムレツを食べるとき、初めてBrcelonaに行った時のことを思い出す。もうかなり前のとだ。同僚Tと一緒に働いていたフランス人の若いエンジニアPのことを思い出す。

それは、バルセロナの見本市に出展するプロジェクトに参加していた時のこと。ある日オフィスに行ってみると、Pがいた。数日前にカンファレンス・コールの時にはフランスにいたので、大体の事情は呑み込めた。(展示するプロトタイプを急ピッチで日本で仕上げるためだろう。)そして、今頃まで開発しているなんて、大丈夫なんだろうとか、とても不安になった。

たぶん、その翌日か翌々日のことだったと思う。、Tに会うと、Pが来ないとひどく心配していた。まあ、これまでの疲労と時差ボケで起きられないことは、誰にもわかりきったことだった。表向きはぶっきらぼうなTだけど、心根はとても優しい彼はPのことを心底心配しているようだった。

同じ日の夕方か夜だったと思う。Tを見かけたので、Pの様子を尋ねると、今度はカンカンに怒っていた。寝坊したうえに、ホテルでオムレツを悠然と食べてきたという。しかも、Pの来日にかかる一切の費用は、日本側で負担するらしい。(オムレツが含まれるかどうか、真偽のほどは定かではないけど。)

Tは、寝坊したことよりも、Pがオムレツを食べていたことの方に腹を立てているようだった。無理もない。Tも忙しくて、たぶん、家にもあまり帰れず、ろくなものを食べていなかったのだから。それに、Pにしてやるせない気持ちでいっぱいだったに違いない。だって、わざわざTに言ったりせずにこっそり食べればよいのだから。

Silken Gran Hotel Domine
Alameda De Mazarredo, 61, Bilbao



気持ちのよい風に吹かれて朝ごはんを食べるなんて最高!

グッゲンハイム美術館を一望できる眺望

初夏が旬のホワイトアスパラ!でもかんづめでした:D

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